Lewis Ingall
Senior Managing Director
Client Service & Marketing
これまで予期しなかったようなチャレンジがまるで普通に起こるぐらい、現在のビジネス環境は常に変化しています。こうした環境下、目標達成のためにそれらの困難を適切に状況判断できるかどうかが、リーディングカンパニーとそうでない会社の違いとなります。我々は、「知的な誠実性」のある環境を社内ではぐくみ、それを礎としてきました。この意味するところは、我々の発展の全てのステップにおいて、思慮に満ちた計画をたて、透明性と敬意をもったコミュニケーションをとるということです。そして全社をあげて、最高の投資、運用、リサーチ能力を、機敏かつ経験に満ちた投資チームに結集しています。
ハイトマンは、488億ドルの資産を運用するグローバル不動産投資顧問会社であり、三つの投資部門を通じて世界の不動産市場と資本市場において積極的な活動を展開しています。実物不動産および上場不動産証券投資チームは、北米、欧州およびアジア太平洋に拠点を有し、投資家の投資目標に合わせ、様々なリスク/リターン特性の投資戦略を遂行しています。
三つの相互に補完する投資部門の交流・融合によって、社内にクリエイティブな環境が作られ、この部門間の情報交換によって、我々は変化激しい世界の不動産市場の状況を把握できるのです。
ハイトマンは、投資意思決定および運用管理プロセスを通じて、以下のESG目標の達成を目指します。
- Environmental (環境 “E”): 革新的な技術や戦略を用いたアセットマネジメントを通じて、環境資源の効率的な利用を促進し、また投資物件所在地域における環境負荷を評価します
- Social (社会 “S”):ハイトマンの価値観は従業員を通じて投資に関連するステークホルダー(社会)と共有され、その価値観に沿って全ての投資判断が決定されるよう運営します
- Governance (ガバナンス “G”) : 透明性や誠実さを通じて、また同様の取り組みを実践してきた企業との協業や投資を通じて、高い倫理観と企業統治基準を堅持します
ハイトマンは、環境管理システム(EMS)の一貫として、ULI(Urban Land Institute)Greenprintのソフトウェアを使用して475を超える物件を追跡管理しています。既に、エネルギーレトロコミッショニング(複性能検証)、太陽光発電設備や燃料電池の設置、LED照明の導入、点滴灌漑設備の更新、リサイクルプログラム、テナントへの啓蒙、健康やウェルネスに関するイベントなど、エネルギー、水資源、排出等に関する200を超えるプロジェクトや監査を完了しています。2017年は、運用する約110億ドルの資産を、グローバル不動産サステナビリティ・ベンチマーク(GRESB)に従って評価しました。
我々は、ビジネスを実践する上で、社会的責任やガバナンス上の責任を考慮しています。ハイトマンには、経験豊かな専門チームが存在し、ビジネスを倫理的に遂行し、事業展開する全地域の法的規制を確実に遵守できるようにしています。我々は社会的責任やガバナンスを投資プロセスにも適用しており、サービス・プロバイダーや運用におけるパートナー会社の選定には、高い倫理基準、コーポレート・ガバナンス基準を示し、かつ透明性が高く、組織として誠実性の高い企業を採用するように努めています。更に、ハイトマンはInstitutional Limited Partners Association (ILPA)など、社会的責任やガバナンスの重要性を強調する組織を支持しています。
我々は将来のことを考えながら投資を実行します。環境からの影響は、短期的にも長期的にも実際の投資に対するリスクとなります。例えば、気候がもたらす長期的な負荷はポートフォリオに組み入れられている物件に対するリスクとなり、そのようなリスクは管理し、抑制する必要があると考えます。ハイトマンは、高いリスクが見込まれる地域における投資を慎重に吟味し、物件レベルまたポートフォリオレベルでリスクの低減を図ります。
ハイトマンは、業界のベストプラクティスに沿ってESGプログラムを継続的に向上させるには、先導的な役割を担う業界団体との協働が重要であると考えます。
我々は、ULI Greenprint Center for Building Performanceのメンバーで、同組織は世界の不動産の環境に関する評価基準と評価対象を開発・提供すべく、不動産運用会社をまとめています。ULI Greenprintは、メンバー間でサスティナビリティに関するベストプラクティスを共有するプラットフォームとして機能し、この分野で技術革新を進めるサービスプロバイダーとの関係を維持すると同時に、メンバー企業にこうした技術を紹介し、自らのポートフォリオでテストする機会を提供しています。
また上述の通り、ハイトマンは、ファンドにおけるESGのポリシー、管理、評価、実施の指標となる、グローバル不動産サステナビリティ・ベンチマーク(GRESB)のメンバーでもあります。当社は、ファンドの評価はもちろん、健康や生活、レジリエンスといった、新しい評価分野に関して積極的にGRESBに参加、協力致します。
地域社会の向上のために働くことは、我々の企業目的の延長線にあります。ハイトマンの従業員は、会社としての寄付やマッチング拠出プログラムに参加していますが、地域社会に対するサービスは単に金銭的なものだけにとどまりません。すべての地域において、社員の力と時間、エネルギーを集約し、公園の清掃、教室の塗装、ホームレス向けの一時収容施設の補修など、地域社会貢献活動に積極的に参加しています。この献身の精神は、我々のビジネス慣行にも通じており、ハイトマンの価値観は従業員を通じて投資に関連するステークホルダー(社会)と共有され、その価値観に沿って全ての投資判断が決定されるよう運営します。